「AI副業に興味はあるけれど、英語が苦手だから無理そう」「プログラミングも英語もできない自分に、できることはあるの?」そんな不安を持つ方は多いはずです。結論から言うと、日本語だけで進められる作業は確かにあります。ただし「英語力ゼロでも簡単に稼げる」という話は別物です。この記事では、日本語だけで完結する範囲、始め方の手順、そして注意点を、具体的に解説します。
「日本語だけで完結」はどこまで本当?
日本語だけで進めやすい作業
主要な生成AIは、日本語で指示を入力して使えます。そのため、日本語の文章を扱う仕事は、英語が苦手でも取り組みやすい分野です。たとえば、記事や商品紹介文の下書き、音声の文字起こしの整理、資料の構成づくり、SNS用の画像づくりなどが挙げられます。募集も、日本語のクラウドソーシングで探せます。
英語が必要になる場面と限界
一方で、翻訳や海外向けの案件は、訳文が正しいかを自分で確認できなければ納品できません。AIの訳は誤りを含むことがあり、責任を負うのは納品する本人です。初心者は、まず日本語だけで完結する作業から始めましょう。海外のツールで設定画面が英語のことがありますが、対処法は後ほど紹介します。
日本語だけで始める準備
無料枠のあるAIを1つ選ぶ
ChatGPT、Gemini、Claude、Copilotなどは、無料で使えるとされています。ただし、1日の利用回数に上限があったり、混雑時に旧モデルへ切り替わったりすることがあります。対応状況や料金は変わりやすいため、登録前に公式ページを確認してください。最初は1つに絞り、1週間は同じツールを使い込みます。
登録したら、設定画面のプライバシー項目で、入力内容が学習に使われる設定になっていないかを確認します。個人向けプランでは、初期状態で学習利用が有効なサービスもあります。
英語が出てきたときの対処
設定画面やヘルプが英語でも、ブラウザの翻訳機能で日本語表示にできます。英文の資料は、AIに「日本語で要約して」と頼めば把握できます。ただし、要約や翻訳には誤りがありえます。課金や削除などの重要な操作、契約や規約への同意は、翻訳だけを頼りに進めないでください。
日本語プロンプトの書き方
AIへの指示は、次の6つの要素を入れると安定します。役割、目的、読者、条件、出力形式、確認の6つです。
実際の指示文は、たとえば次のようになります。
「あなたは経験豊富な編集者です。初心者向けの解説記事の下書きを作ります。読者は副業を始めたい会社員です。800字、です・ます調で、断定的な表現は避けてください。見出し付きで、最後に確認ポイントを3つ付けてください。事実として書いた箇所には【要確認】と付けてください。」
出てきた文章は、そのまま使いません。【要確認】の付いた箇所を、官公庁や公式サイトの日本語ページで確かめ、自分の経験や視点を1つ加えて仕上げます。
実践:日本語だけで最初の1件を目指す7ステップ
- 得意分野を決める:職歴、趣味、資格から、詳しい分野を3つ書き出します。
- 助ける相手を1行で書く:「〇〇に困っている△△の人を、□□で助ける」の形にします。
- サンプルを3つ作る:800字の解説記事、会議メモの要約、商品紹介文など。下書きはAI、確認と修正は人が行います。
- 募集を探す:日本語のクラウドソーシングで「記事作成」「文字起こし」などを検索し、募集要項を読みます。AIの利用が禁止、または申告制の案件もあるため必ず確認します。
- 5件に応募する:応募文には、できること、近いサンプル、納期の目安、AIを使う範囲と人が確認する体制を書きます。
- 納品前にチェックする:図表4の表で、独自性、出典、権利を確認します。
- 記録する:応募数、返信数、作業時間、報酬を残し、時給換算で続ける価値を判断します。
1回30分の進め方の例
平日に使える時間が30分なら、次の配分がおすすめです。
- 最初の5分:今日の依頼文(プロンプト)を、図表3の型で書く
- 次の10分:AIに下書きを作らせ、足りない点を日本語で追加指示する
- 次の10分:【要確認】の箇所を公式サイトで調べ、事実を直す
- 最後の5分:自分の経験を1文加え、作業時間と気づきを記録する
AIに任せるのは下書きまでです。確認と仕上げを毎回の習慣にすると、品質が安定し、依頼者からの信頼にもつながります。ツールの利用規約で商用利用の可否を確かめておくことも、忘れないでください。
著作権・剽窃で失敗しないために
文化庁の整理では、AIの生成物でも、既存の著作物との類似性と依拠性が認められれば、著作権侵害になりえます。特定の作家名やキャラクター名を指定して作らせることは避けましょう。他サイトの文章を言い換えただけの文章も使えません。
英語が苦手な方が特に注意したいのは、海外の記事を翻訳する使い方です。他人の著作物を翻訳して公開する行為は、著作者の権利が及ぶ利用にあたる場合があります。海外記事をAIで翻訳して、自分の記事として載せることはやめましょう。参考にする場合は、内容を理解したうえで自分の言葉で書き、出典を明記します。
「英語力不要」の勧誘に注意
JCBが公開している情報商材トラブルの事例には、「最短3か月でAI翻訳者に」「中学生程度の英語力でOK」「1日1時間の作業で月10万円以上」と勧誘され、契約金55万円を支払ったものの、講義は不十分で利益も出なかったケースが載っています。国民生活センターも、AI講座などのビジネス講座に関する相談が増えているとして、注意を呼びかけています。
稼ぐ前に高額な支払いを求められたら、契約しないでください。不安なときは、消費者ホットライン「188」に相談しましょう。
税金と入力データの注意点
会社員の副業は、所得(収入から経費を引いた額)が年20万円以下なら、原則として所得税の確定申告は不要です。ただし、住民税の申告は別に必要です。また、依頼者の資料や個人情報を、そのままAIに入力してはいけません。固有名詞は仮名に、数値はダミーに置き換えてから使いましょう。勤務先の副業ルールも、始める前に確認してください。
まとめ
日本語だけで完結する作業は、たしかにあります。ただし、稼げるかどうかは、課題の選び方、確認の丁寧さ、信頼の積み重ねで決まります。英語が苦手でも、日本語で指示し、人が確認する流れを作れば、小さく始められます。うまい話ほど疑い、確認を習慣にしてください。
免責事項
本記事は2026年10月時点の公開情報をもとにした一般的な情報提供を目的としており、収益や成果を保証するものではありません。ツールの仕様・料金、法令、各種制度は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式サイトや公的機関でご確認ください。税務・法律・契約に関する具体的な判断は、税理士・弁護士などの専門家や、お住まいの自治体・消費生活センターにご相談ください。本記事の内容に基づく行動の結果について、筆者および運営者は責任を負いかねます。




