
孤高の剣客、眠狂四郎。市川雷蔵さんが演じた大映の「眠狂四郎」シリーズは、時代劇映画の傑作として語り継がれています。
「何作あるの?」「どれから観ればいいの?」と迷う方に、結論からお伝えします。全12作を公開順に観るのが、いちばん分かりやすい見る順番です。
この記事では、見る順番をランキング形式でまとめました。作品の情報は2026年10月13日時点のものです。
眠狂四郎とは?基本情報
市川雷蔵主演・全12作
「眠狂四郎」は、柴田錬三郎さんの小説を原作に、大映京都が製作したシリーズです。1963年から1969年にかけて、市川雷蔵さん主演で全12作が公開されました。
見どころは円月殺法
狂四郎の必殺剣が「円月殺法」です。第4作『女妖剣』では、この場面に初めてストロボ撮影が用いられ、以後もシリーズを象徴する表現になりました。
虚無的な色気が魅力
孤独で虚無的な主人公の色気は、シリーズ最大の魅力です。物語は1作ごとに完結するため、どの作品からでも楽しめます。
眠狂四郎の見る順番を選ぶ3つのポイント

ポイント① 公開順に観る
迷ったら、第1作から公開順に進めるのがおすすめです。シリーズの空気が、少しずつ深まっていく様子を味わえます。
ポイント② 監督で選ぶ
三隅研次、安田公義、池広一夫、田中徳三、井上昭と、5人の監督が手がけました。好みの監督から観るのも一案です。
ポイント③ 後期は退廃的な味わい
後期の作品は、より退廃的な雰囲気が増していきます。前期と見比べるのも楽しみ方のひとつです。
眠狂四郎 見る順番ランキングベスト10
第1位:『眠狂四郎殺法帖』(第1作)
- 公開:1963年11月2日(82分)
- 監督:田中徳三
- 脚本:星川清司
- 主なキャスト:市川雷蔵、中村玉緒(千佐)、若山富三郎(陳孫)
狂四郎のもとへ、加賀前田藩の奥女中・千佐が現れ、唐人の陳孫から守ってほしいと依頼します。藩の密貿易をめぐる陰謀に、狂四郎が巻き込まれていく、シリーズの原点です。
第2位:『眠狂四郎勝負』(第2作)
- 公開:1964年1月9日(83分)
- 監督:三隅研次
- 脚本:星川清司
- 主なキャスト:市川雷蔵、藤村志保、高田美和、久保菜穂子
正月の神社で老人と知り合った狂四郎が、その人物が勘定奉行の朝比奈伊織だと知り、護衛を買って出ます。
第3位:『眠狂四郎円月斬り』(第3作)
- 公開:1964年5月23日(85分)
- 監督:安田公義
- 脚本:星川清司
- 主なキャスト:市川雷蔵、浜田ゆう子(おきた)、佐々木孝丸(水野忠成)
将軍家斉の庶子・片桐高之の振る舞いを目撃した狂四郎は、命を狙われるようになります。
第4位:『眠狂四郎女妖剣』(第4作)
- 公開:1964年10月17日(81分)
- 監督:池広一夫
- 脚本:星川清司
- 主なキャスト:市川雷蔵、藤村志保(小鈴)、久保菜穂子(びるぜん志摩)、若山富三郎(陳孫)
江戸で起きた怪事件を発端に、狂四郎が浜松へ向かいます。円月殺法でストロボ撮影を初めて用いた作品です。
第5位:『眠狂四郎炎情剣』(第5作)
- 公開:1965年1月13日(83分)
- 監督:三隅研次
- 脚本:星川清司
- 主なキャスト:市川雷蔵、中村玉緒(檜垣ぬい)、西村晃(鳴海屋太兵衛)、安部徹(跡部将監)
冬の日、仇討ちを名乗る武家の妻ぬいに頼まれた狂四郎が、浪人を斬ります。BS10プレミアムの一挙放送では、4Kデジタル修復版で放送されました。

第6位:『眠狂四郎魔性剣』(第6作)
- 公開:1965年5月1日(75分)
- 監督:安田公義
- 脚本:星川清司
- 主なキャスト:市川雷蔵、瑳峨三智子(おりん)
シリーズ最短の75分です。ある藩の跡継ぎをめぐる騒動に、狂四郎が関わります。
第7位:『眠狂四郎多情剣』(第7作)
- 公開:1966年3月12日(84分)
- 監督:井上昭
- 脚本:星川清司
- 主なキャスト:市川雷蔵、水谷八重子(おひさ)、中谷一郎(下曽我典馬)、毛利郁子(菊姫)
「菊」と署名された書状に呼ばれた狂四郎が、江戸の娼家で一人の少女と出会います。
第8位:『眠狂四郎無頼剣』(第8作)
- 公開:1966年11月9日(79分)
- 監督:三隅研次
- 脚本:伊藤大輔
- 主なキャスト:市川雷蔵、天知茂(愛染)、藤村志保(勝美)
狂四郎と同じ円月殺法を使う愛染が登場する、異色の1本です。
第9位:『眠狂四郎無頼控 魔性の肌』(第9作)
- 公開:1967年7月15日(87分)
- 監督:池広一夫
- 脚本:高岩肇
- 主なキャスト:市川雷蔵、鰐淵晴子(ちさ)、成田三樹夫(三枝右近)、金子信雄(朝比奈修理亮)
奉行から、将軍が公卿に贈る黄金のマリア像を京都まで護送する役目を引き受けた狂四郎の旅を描きます。
第10位:後期の3作(第10〜12作)
『眠狂四郎女地獄』(第10作)
- 公開:1968年1月13日(82分)/監督:田中徳三/脚本:高岩肇
- 主なキャスト:市川雷蔵、高田美和(小夜姫)、水谷八重子(お園)、田村高廣(成瀬辰馬)
瀕死の使者から密書を受け取った狂四郎が、藩の権力争いに巻き込まれます。
『眠狂四郎人肌蜘蛛』(第11作)
- 公開:1968年5月1日(80分)/監督:安田公義/脚本:星川清司
- 主なキャスト:市川雷蔵、緑魔子(紫)、川津祐介(土門家武)、渡辺文雄(都田一閑)
甲府を訪れた狂四郎が、土門家の兄妹が営む「鬼館」に潜入します。
『眠狂四郎悪女狩り』(第12作・最終作)
- 公開:1969年(81分)/監督:池広一夫/脚本:高岩肇、宮川一郎
- 主なキャスト:市川雷蔵、藤村志保(小夜)、久保菜穂子(錦小路)、松尾嘉代(お千加)、朝丘雪路(お菊)
江戸城大奥の権力争いと、狂四郎の偽者騒動が絡み合います。シリーズ最終作です。
眠狂四郎 見る順番早見表
| 順位 | 作品名 | 公開 | 監督 |
|---|---|---|---|
| 1 | 殺法帖 | 1963年11月2日 | 田中徳三 |
| 2 | 勝負 | 1964年1月9日 | 三隅研次 |
| 3 | 円月斬り | 1964年5月23日 | 安田公義 |
| 4 | 女妖剣 | 1964年10月17日 | 池広一夫 |
| 5 | 炎情剣 | 1965年1月13日 | 三隅研次 |
| 6 | 魔性剣 | 1965年5月1日 | 安田公義 |
| 7 | 多情剣 | 1966年3月12日 | 井上昭 |
| 8 | 無頼剣 | 1966年11月9日 | 三隅研次 |
| 9 | 無頼控 魔性の肌 | 1967年7月15日 | 池広一夫 |
| 10 | 女地獄 | 1968年1月13日 | 田中徳三 |
| 10 | 人肌蜘蛛 | 1968年5月1日 | 安田公義 |
| 10 | 悪女狩り | 1969年 | 池広一夫 |
眠狂四郎を観る方法【2026年最新】

2026年には、BS10プレミアムで市川雷蔵主演の全12作が一挙放送されました。『炎情剣』は4Kデジタル修復版での放送です。
宅配レンタルでは、第1作『殺法帖』がTSUTAYA DISCASで案内されています(2026年9月時点)。
※配信・放送状況は作品ごと・時期ごとに変わります。観る前に各サービスで最新情報を確認してください。
眠狂四郎のよくある質問
Q. 何作ありますか?
A. 市川雷蔵さん主演の映画は、1963年から1969年にかけて公開された全12作です。
Q. どれから観ればいいですか?
A. 1963年の第1作『眠狂四郎殺法帖』からがおすすめです。各作品は1作ごとに完結するため、好きな作品から観ても楽しめます。
Q. 田村正和さん主演の作品とは別ですか?
A. 別の作品です。田村正和さんは1972年からテレビドラマで狂四郎を演じ、2018年の『眠狂四郎 The Final』が生涯最後の主演作とされています。この記事は、大映の映画版を扱っています。
まとめ:眠狂四郎は公開順に全12作を
迷ったら、次の順番です。
- 第1〜4作で、狂四郎と円月殺法の魅力に触れる
- 第5〜8作で、様式美が固まる中期を味わう
- 第9〜12作で、雷蔵最後の狂四郎を見届ける
孤高の剣客が放つ円月殺法を、ぜひ公開順にお楽しみください。