
初心者向けに厳選
【タイトル下画像:02_top.png/alt:社長シリーズ 見る順番ベスト10の早見リスト】
昭和の高度成長期に、日本中を笑いで包んだ東宝の喜劇映画「社長シリーズ」。森繁久彌が演じる、どこか憎めない社長と、真面目な秘書たちのやりとりは、今観ても色あせない面白さがあります。
ただ、シリーズは全33作もあるので、「どれから観ればいいの?」と迷う方も多いはずです。
結論から言うと、第1作『へそくり社長』から観はじめ、各時期の代表作を公開順に観ていくのがおすすめです。この記事では、社長シリーズの見る順番をランキング形式でベスト10として紹介します。
社長シリーズとは?まず押さえたい基本情報
1956年から1970年まで全33作
「社長シリーズ」は、東宝が1956年から1970年にかけて製作した喜劇映画のシリーズで、全33作が作られました。
脚本は、シリーズを通して笠原良三が手がけました。監督は、松林宗恵が多くの作品を担当しています。
おなじみの顔ぶれ
主演は森繁久彌で、ほかにも次のような常連の俳優たちがシリーズを支えました。
- 小林桂樹:真面目な秘書
- 加東大介:実直な重役
- 三木のり平:宴会芸が得意な営業部長
- フランキー堺:個性的な取引相手
毎回が独立した物語
作品ごとに会社や役名が変わり、それぞれが独立した物語として作られています。
浮気をしようとして失敗する社長、にぎやかな宴会の場面、出張先でのドタバタ騒動。こうしたお約束の展開が、シリーズの大きな魅力です。
シリーズの源流
1952年に公開された『三等重役』の正編と続編が、シリーズの源流とされています。
社長シリーズの見る順番を選ぶ3つのポイント

ポイント① 第1作から観はじめる
第1作『へそくり社長』には、社長と秘書の掛け合いや宴会芸など、シリーズのお約束がすでにそろっています。まずはここから観るのがおすすめです。
ポイント② 「正」と「続」はセットで観る
社長シリーズのほとんどの作品には「続」編があり、正編と続編で一つの物語になっています。気に入った作品があれば、ぜひ続編まで続けて観てください。
ポイント③ 舞台となる土地や時代の空気を楽しむ
出張先の大阪や九州、香港などの海外が舞台になる作品も多くあります。昭和の街並みや観光地の風景を楽しめるのも魅力です。
社長シリーズ 見る順番ランキングベスト10
第1位:『へそくり社長』(1956年)
- 公開日:1956年1月3日
- 監督:千葉泰樹
- 脚本:笠原良三
- 主なキャスト:森繁久彌(田代善之助)、越路吹雪、小林桂樹(小森信一)、八千草薫
新しく社長になった善之助が、秘書の小森と組んで、こっそり「へそくり」を貯めようと奮闘する物語です。社員の慰労会で得意の芸を披露する場面など、シリーズの原点となる笑いが詰まっています。
第2位:『社長三代記』(1958年)
- 公開日:1958年1月3日
- 監督:松林宗恵
- 脚本:笠原良三
- 主なキャスト:森繁久彌(浅川啓太郎)、加東大介(大場太平)、小林桂樹(長谷川清)、司葉子、雪村いづみ
電機会社の二代目社長・啓太郎が、アメリカへ出張している間に、人のいい営業部長・大場が社長代理を任されます。社長の座をめぐるドタバタが楽しい1本です。
第3位:『社長太平記』(1959年)
- 公開日:1959年1月3日
- 監督:松林宗恵
- 脚本:笠原良三
- 主なキャスト:森繁久彌(牧田庄太郎)、小林桂樹(大森雄吉)、加東大介、淡路恵子、団令子
婦人下着のメーカーを舞台に、東京に進出してきた関西のライバル企業との売り込み合戦が描かれます。恋愛騒動から会社の危機まで、社員たちが力を合わせて乗り越えていく物語です。
第4位:『サラリーマン忠臣蔵』(1960年)
- 公開日:1960年12月25日
- 監督:杉江敏男
- 脚本:笠原良三
- 主なキャスト:森繁久彌(大石良雄)、池部良(浅野卓巳)、東野英治郎、小林桂樹、三船敏郎
「忠臣蔵」の物語を、現代の企業社会に置き換えたユニークな作品です。会社の乗っ取りに立ち向かう専務・大石たちの「仇討ち」を描いています。三船敏郎の出演も見どころです。
第5位:『社長道中記』(1961年)
- 公開日:1961年4月25日
- 監督:松林宗恵
- 脚本:笠原良三
- 主なキャスト:森繁久彌(三沢英之助)、小林桂樹(桑原武)、団令子、新珠三千代、淡路恵子
- 主な舞台:大阪、白浜温泉
食品会社の社長が、新製品の売り込みのために大阪へ出張します。お目付け役として同行したのは、融通のきかない真面目な社員・桑原です。出張先の騒動が楽しい、シリーズの定番の魅力が詰まった作品です。

第6位:『社長洋行記』(1962年)
- 公開日:1962年4月29日
- 監督:杉江敏男
- 脚本:笠原良三
- 主なキャスト:森繁久彌(本田英之助)、小林桂樹、加東大介、三木のり平、新珠三千代、ユー・ミン
- 主な舞台:東京、香港
東南アジアでの売り上げ不振の原因を探るため、製薬会社の社長たちが香港へ出張します。シリーズで初めて海外を舞台にした、異国情緒あふれる作品です。
第7位:『社長漫遊記』(1963年)
- 公開日:1963年1月3日
- 監督:杉江敏男
- 脚本:笠原良三
- 主なキャスト:森繁久彌(堂本平太郎)、久慈あさみ、小林桂樹、加東大介、淡路恵子
- 主な舞台:九州
欧米の視察から戻った塗料会社の社長が、「アメリカ式」の経営を取り入れようと張り切ります。九州の販売店をめぐる旅の途中、思わぬ人物が現れて大騒動になります。
第8位:『社長紳士録』(1964年)
- 公開日:1964年1月3日
- 監督:松林宗恵
- 脚本:笠原良三
- 主なキャスト:森繁久彌(小泉礼太郎)、小林桂樹(原田勉)、司葉子、フランキー堺、池内淳子
- 主な舞台:鹿児島
新しく社長になった礼太郎が、取引先との交渉のため鹿児島へ向かいます。気まぐれな取引相手に振り回される姿が笑いを誘う、シリーズ中期の代表作です。
第9位:『社長千一夜』(1967年)
- 公開日:1967年1月1日
- 監督:松林宗恵
- 脚本:笠原良三
- 主なキャスト:森繁久彌(庄司啓太郎)、フランキー堺、小林桂樹、新珠三千代
- 主な舞台:瀬戸内海、別府、熊本、天草
観光会社が、天草を中心とした観光ルートの開発に乗り出します。そこへ南米から来た日系の富豪が現れ、計画は思わぬ方向へ。九州の美しい風景も楽しめる作品です。
第10位:『社長学ABC』(1970年)
- 公開日:1970年1月15日
- 監督:松林宗恵
- 脚本:笠原良三
- 主なキャスト:森繁久彌、小林桂樹、東野英治郎、小沢昭一、久慈あさみ
親会社の人事の都合で、会長に就任するはずだった社長が混乱に巻き込まれる物語です。シリーズの32作目で、続編『続社長学ABC』とあわせて、シリーズの締めくくりにあたる作品です。
社長シリーズ 見る順番早見表
| 順番 | 作品名 | 公開年 | 監督 |
|---|---|---|---|
| 1 | へそくり社長 | 1956 | 千葉泰樹 |
| 2 | 社長三代記 | 1958 | 松林宗恵 |
| 3 | 社長太平記 | 1959 | 松林宗恵 |
| 4 | サラリーマン忠臣蔵 | 1960 | 杉江敏男 |
| 5 | 社長道中記 | 1961 | 松林宗恵 |
| 6 | 社長洋行記 | 1962 | 杉江敏男 |
| 7 | 社長漫遊記 | 1963 | 杉江敏男 |
| 8 | 社長紳士録 | 1964 | 松林宗恵 |
| 9 | 社長千一夜 | 1967 | 松林宗恵 |
| 10 | 社長学ABC | 1970 | 松林宗恵 |
※いずれの作品にも「続」編があります。
社長シリーズ全33作一覧
- へそくり社長(1956年)
- 続へそくり社長(1956年)
- はりきり社長(1956年)
- 社長三代記(1958年)
- 続社長三代記(1958年)
- 社長太平記(1959年)
- 続社長太平記(1959年)
- サラリーマン忠臣蔵(1960年)
- 続サラリーマン忠臣蔵(1961年)
- 社長道中記(1961年)
- 続社長道中記(1961年)
- サラリーマン清水港(1962年)
- 続サラリーマン清水港(1962年)
- 社長洋行記(1962年)
- 続社長洋行記(1962年)
- 社長漫遊記(1963年)
- 続社長漫遊記(1963年)
- 社長外遊記(1963年)
- 続社長外遊記(1963年)
- 社長紳士録(1964年)
- 続社長紳士録(1964年)
- 社長忍法帖(1965年)
- 続社長忍法帖(1965年)
- 社長行状記(1966年)
- 続社長行状記(1966年)
- 社長千一夜(1967年)
- 続社長千一夜(1967年)
- 社長繁盛記(1968年)
- 続社長繁盛記(1968年)
- 社長えんま帖(1969年)
- 続社長えんま帖(1969年)
- 社長学ABC(1970年)
- 続社長学ABC(1970年)
社長シリーズを観る方法【2026年最新】

レンタル配信・宅配レンタル
2026年9月時点では、第1作『へそくり社長』はPrime Videoでレンタル・購入でき、TSUTAYA DISCASでDVDの宅配レンタルもできます。ほかの作品も、Prime Videoで配信されているものがあります。
テレビ放送
BS11などで、社長シリーズの作品が放送されることもあります。
DVD
2021年には、シリーズ全33作がDVDとして発売されました。シリーズをまとめて楽しみたい方におすすめです。
※配信・放送状況は作品ごと・時期ごとに変わります。観る前に各サービスで最新情報を確認してください。
社長シリーズのよくある質問
Q. 全33作を順番に観る必要はある?
A. その必要はありません。社長シリーズは作品ごとに独立した物語なので、気になるタイトルから自由に観て楽しめます。ただし、正編と続編はセットで観るのがおすすめです。
Q. 「駅前シリーズ」との違いは?
A. どちらも森繁久彌が主演した東宝の喜劇シリーズです。社長シリーズは会社を舞台にしたサラリーマン喜劇で、駅前シリーズは別の顔ぶれと設定による別シリーズです。
Q. 森繁久彌はどんな社長を演じている?
A. 作品ごとに会社も役名も変わりますが、仕事はできるのに浮気心が抑えられない、どこか憎めない社長というキャラクターはおおむね共通しています。
まとめ:社長シリーズは第1作から気軽に楽しもう
社長シリーズの見る順番は、次の流れがおすすめです。
- 第1作『へそくり社長』で、シリーズのお約束をつかむ
- 『社長三代記』『社長太平記』で、名コンビの掛け合いを味わう
- 『社長道中記』『社長洋行記』など、出張・海外編で笑いを楽しむ
- 『社長千一夜』『社長学ABC』で、シリーズの円熟期を見届ける
昭和のサラリーマン社会を明るく描いた社長シリーズは、気軽に笑って元気をもらえる名作ぞろいです。ぜひこの順番で楽しんでみてください。